先日病院に行った際に「産科医療補償制度」の「登録証」を貰いました。
初めて聞く制度だったというのと、登録証を渡した担当の方(看護師?スタッフ?)は全く説明してくれなかったので自分で調べました。
「公益財団法人 日本医療機能評価機構」の制度
「産科医療補償制度」は「公益財団法人 日本医療機能評価機構」の制度です。
お産に関連して発症した「重度脳性麻痺」の子供を補償するとともに脳性麻痺発症の原因分析を行い、再発を防止する情報を提供することで、産科医療の質の向上を図ることなどを目的とした制度です。
所定の要件を満たす場合に制度の補償対象となり、「準備一時金」と「補償分割金」を合わせて総額3,000万円の補償金が支払われます。
準備一時金 600万円
補償分割金 120万円 × 20回 =2,400万円
600万円+2,400万円=3,000万円
「公益財団法人 日本医療機能評価機構」のホームページに記載している説明を引用します。
http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/index.html
「制度に加入している分娩機関(分娩を取り扱う病院・診療所・助産所)で生まれた赤ちゃんが、分娩に関連して重度脳性麻痺となり、所定の要件を満たした場合に、赤ちゃんとご家族の経済的負担を速やかに補償するとともに、脳性麻痺発症の原因分析を行い、同じような事例の再発防止に役立つ情報を提供する制度です。」
出産時に重度脳性麻痺になる?
このような制度があるということは、出産時に胎児が重度脳性麻痺になる可能性があるということでしょうか?
先天性でなければ、分娩時に胎児の脳に酸素が行かなくなり、酸素不足により「重度脳性麻痺」になるようです。
例えば分娩時に胎児の頭が圧迫されて、そのため脳に血液が回らなくなり、その結果酸素が不足します。
通常は問題ないのですが、なかなか産まれなくて酸素不足の状態が長引き脳性麻痺になるケースもあるようです。
ただし調べてみたところ、なぜ「重度脳性麻痺」になるのかは結局のところ原因不明です。
→原因が特定できれば今頃防止できていると思います。
重度脳性麻痺の原因と思われるもの
- 先天性のもの
- 酒・タバコ
- お菓子・添加物が多い食事中心
- 不摂生な生活
- 逆子だけど帝王切開しなかった
- 陣痛促進剤(陣痛誘発剤・子宮収縮薬)
- 出産時のトラブル・ごたごた
陣痛促進剤はちゃんと使われている?
医療機関側の都合(土日祝日は休みたい等)で陣痛促進剤を投与して平日に出産するように調整することもあるようです。
しかしそのような使い方をすれば何らかの事故は発生しそうですよね。
自然にしていれば何の問題もなく生まれそうになったら陣痛が起こり、そのまま妊婦側のタイミングで出産できたケースもあるのではと思います。
つまり陣痛促進剤(子宮収縮薬)自体に問題があるのではなく、使い方に問題があるケース(土日は避けたい等で最悪のタイミングで使ってしまう)があるようです。
とりあえず出産は全部帝王切開にすれば安全なの?
そうは言っても、通常の病院(施設・スタッフが十分な大きい病院)なら確率的には1%以下のようです。
と考えると、何でも帝王切開にするよりはリスクは低いということでしょうか。