【スタンフォードの自分を変える教室】潜在能力を引き出す3つの力【Part.2】

前回「【スタンフォードの自分を変える教室】潜在能力を引き出す3つの力【Part.1】」では、

  • 人間の世界で最大限自分の力を発揮して生きていくためには「3つの力」が必要であること
  • ホモサピエンスの時代から我々は「ほぼ同じルール」の元で生きていること

を見てきました。



スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

 

 

もちろん、ただ単に生きれればいいなら「3つの力」は必要ありません。

 

しかし私はもったいないと思う。

せっかくこんなに自由な世界に生まれてきて、ただ単に生きているのはもったいないです。

もし2000年前のアフリカあたりに生まれてきたら、何も言葉を話さずに、何も考えずに奴隷として働いて死んでいたかもしれません。

 

ちなみに「現代」にも「奴隷制度」は存在します。

 

http://www.globalslaveryindex.org/

 

 

出世も勉強も寿命も「意志力」が決める

かつて「人類」と「他の動物」を区別していた意志力は、いまや人間同士のあいだに差をつけるものとなります。

意志力は誰にでもあります。

しかし人の意志力には強弱があります。

 

  • 意志力が強い → 幸せになる
  • 意志力が弱い → 不幸になる

 

とりわけ意志力の強い人がいます。

注意力や感情や行動をうまくコントロールできる人もいます。

 

意志力の強い人は、何が優れているのか?その特徴は?

  1. 健康
  2. 幸せ
  3. パートナーとの関係が良好
  4. 収入が高い
  5. 周りに承認される(認められる)
  6. 出世する
  7. ストレスに強い
  8. トラブル・争いをうまく乗り切れる
  9. 逆境に強い
  10. 寿命が長い
  11. 学業で成功する
  12. リーダーシップを発揮できる
  13. 結婚がうまくいく

 

 

人間の脳みそはどのようになっているのか?

前頭前皮質が人間をコントロールしています。

人間が持っている意志力は、大昔の人間たちが集団の中で生き延びるために身につけた能力です。

その結果、前頭前皮質が発達しました。

前頭前皮質の場所は、額と目の後ろに位置する脳の領域です。

 

もともと前頭前皮質の役割は体の動きをコントロールすることでした。

その後、前頭前皮質は大きくなり、脳の他の領域との連携もよくなりました。

 

前頭前皮質が大きくなった結果、

①注意を払う

②考える

③感じる

この3つをコントロールできるようになりました。

また、これによって、人間は行動をコントロールできるようになりました。

 

スタンフオード大学の神経生理学者ロバート・サポルスキーは、現代の前頭前皮質のおもな役割は、脳に、つまり、あなたに「やるべきことをやるように仕向けることだ」と言っています。

 

子供の頃の私 「もう勉強なんてしたくない」

母親 「勉強しなくていいよ」

子供の頃の私 「さて、勉強するか」

 

「もうオレは会社を辞める。もう二度と働かない」

そう思うなら、そうすればいいです。

実際に「生活保護」もあります。

日本は働かなくても生きていける国です。

それは分かっています。

でも、みんなと同じように働いています。

 

その原因は、前頭前皮質の働きでした。

 

前頭前皮質は灰白質からなる1つの塊ではなく、3つの領域に分かれており、それぞれが 「やる」「やらない」 「望む」の各働きを受け持っています。

 

前頭前皮質の上部左側の領域 → 「やる力」担当

退屈な仕事や難しい仕事、あるいはストレスの多い仕事でも、ちゃんとやる。

 

前頭前皮質の上部右側の領域 → 「やらない力」担当

仕事を辞めて逃げたくても、ちゃんと会社に行く、ダイエット中にお腹が減っても我慢する。

 

前頭前皮質の中央の少し下の領域 → 「望むこと」担当

行動を起こしたり、誘惑をはねのけたりするモチベーションを上げる。

 

人間の脳は1つしかないが、実際「自分」は2人いる

意志力が働かないとき

①浪費する

②暴飲暴食する

③時間をむだにする

④怒り・嫉妬などどす黒い感情が湧く

 

なぜ「意志力」を最大限働かせてスーパーマンになろうとしても、すぐ違うところを見たり、飽きたり、諦めたりするのでしょうか?

 

全力で自分を変えたいと思っても結局何も変わりません。

命がけでダイエットをしようと思っても、気が付くとジャンクフードをたらふく食べている・・・

非常にもどかしいですよね。

 

その理由 → 人類の進化の仕方が影響している

だから「いい」も「悪い」もないです。

ただそうなだけです。

 

人類が進化するにつれて脳も大きくなります。

→脳の中身がガラリと変わったわけではない。

 

進化は何もないところから始まるのではなく、すでに存在するものに付け足すかたちで起こる。

「原始的な脳(本能)」と「新しい脳(理性)」がある。

 

この2つの脳が戦っています。

そのせいで問題にぶつかります。

 

ダイエットをする場合

長い人生を健康で生きるために、「脂肪」と「糖分」を摂り過ぎてはいけない。

しかし、太古からの本能が生き延びるために「脂肪」と「糖分」をDNAレベルで求めています。

 

しかし「意志力」により、お菓子やケーキや焼き肉に手を伸ばさないようにすることができます。

本能はなくならなくても、意志力で本能・衝動を抑制することができます。

 

神経科学者のなかには、我々の脳は1つしかないが心は2つある、と言う人さえいます。

あるいは、我々の心には2つの自己が存在すると。

 


スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

 

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