自転車保険で何がどこまでできるのか調査

自転車保険の必要性は、近年の交通環境や法律の変化を背景にますます高まっています。以下にその主な理由を挙げます。

私自身、自転車保険の必要性は最近特に感じています。街中でも高齢者の方が倒れていて救護している現場に遭遇したことがあります。その時にこのような会話が聞こえてきました。

「自転車にぶつかったんだって。自転車は走り去ったから・・・」

また、別の日ですがこんな会話も聞こえてきました。主婦たちが路上で世間話をしています。「出会い頭にぶつかったんだって・・・」歩行者同士が出合い頭にぶつかるとは思えません。おそらくは自転車同士か自転車と歩行者の事故でしょう。

このように自転車事故は身近な存在になってきました。

自転車保険が必要な理由

1. 高額な賠償リスクへの備え

自転車事故が原因で他人にケガを負わせたり、死亡事故を引き起こした場合、高額な賠償金が発生することがあります。過去の判例では、数千万円規模の賠償が求められたケースもあり、自転車に乗る以上、こうしたリスクは無視できません。

  • 具体例:
    • 歩行者と衝突し、相手に後遺症が残った場合。
    • 交通事故で複数人にケガを負わせた場合。

2. 法律での義務化の動き

一部の自治体では、自転車保険の加入が義務化されています。例えば、東京都や大阪府や兵庫県など多くの地域では条例によって加入が義務付けられており、未加入の場合には罰則が科される可能性があります。


3. 自転車利用者の増加

環境意識の高まりや健康志向の影響で、自転車を利用する人が増えています。それに伴い、自転車事故の件数も増加傾向にあり、自転車保険への関心も高まっています。


4. 自身のケガへの備え

他人への賠償だけでなく、自身が事故でケガをした際の治療費や通院費も保険でカバーできます。自転車事故の場合、ヘルメット未着用だと特に頭部のケガが深刻化する可能性があり、治療費負担を軽減できる保険は心強いです。


5. 家族全員をカバーできる商品もある

多くの保険商品では、家族全員をカバーするプランが用意されています。これにより、子どもが自転車に乗る際や高齢者が利用する場合も安心です。


6. 費用対効果が高い

自転車保険の保険料は年間数千円程度と手頃です。それに対し、事故による経済的リスクを考えると、保険料以上の価値を提供してくれるケースが多いです。


7. 事故対応のサポート

保険会社の中には、事故発生時に法律相談や示談交渉をサポートするサービスを提供しているところもあります。万が一の事故の際に冷静な対応ができなくても、専門家に任せられるのは大きな利点です。

主要な自転車保険

イオンなどの大き目なスーパーやショッピングモールに行くと保険の窓口のようなサービスがあります。そこで担当者の方から自転車保険についていろいろお話を聞いてきました。結論から言えば、自転車保険はどれも一緒です。ただし月額費用が高ければ付帯するサービスも充実しているようです。

以下に主要な自転車保険について記述しました。

楽天損保 サイクルアシスト

まずは楽天損保のサイクルアシストです。

URL:https://www.rakuten-sonpo.co.jp/family/tabid/997/Default.aspx

問い合わせ窓口

電話番号:0120-560-650

曜日の記述がないということは土日祝日でも窓口が開いています。ただし年末年始はやっていないようです。

私が加入している補償内容は以下となります。

特約

特約は以下になります。

  • 交通事故傷害危険のみ補償特約
  • 個人賠償責任補償特約
  • 通院保険金補償対象外特約
  • 介護保険金補償対象外特約
  • 被害事故補償補償対象外特約
  • 入院保険金、手術保険金および通院保険金支払対象期間短縮特約
  • 家族特約
  • インターネット等による通信販売に関する特約
  • クレジットカードによる保険料支払に関する特約
  • 保険証券等の不発行に関する特約
  • 条件付戦争危険等免責に関する一部修正特約
  • 保険料の払込みにおけるポイントの使用に関する特約
  • 傷害総合保険保険契約の継続に関する特約(年払契約用)

ご契約のしおり(契約内容)

URL:https://www.rakuten-sonpo.co.jp/Portals/0/images/provision/cycleassist_202102.pdf

自身がケガを負った場合

自転車以外の交通事故によるケガも補償されます。入院・手術・後遺障害・死亡の補償など。

相手への賠償

他人をケガさせた場合です。他人へのケガだけではなく、他人の物を壊して損害を与えた場合も含まれます。賠償責任については1億円まで補償されます。

示談交渉サービス

賠償責任について示談交渉を代行してくれます。

保険料・補償内容について

以下のように基本・安心・充実プランの3つがあります。

サービス内容は一緒で保険金が変わってきます。

子供はどうなるのか?

ファミリープランの場合は子供も補償の対象となります。

「本人またはその配偶者の同居の親族(6親等内の血族および3親等内の姻族)」とあります。

子供は「1親等内の血族」に該当しますので含まれます。

損保ジャパン UGOKU

参考サイト

URL:https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/automobile/idohoken/

補償内容:https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/automobile/ugoku_sche/

自身がケガを負った場合

歩いている時や自転車に乗っている時の事故でケガを負った場合

個人賠償責任特約

他人にケガをさせてしまった場合は無制限

自転車を運転中に他人にぶつかってけがを負わせた。

弁護士費用特約

自身がケガを負った場合に相手に対して損害賠償をする。その場合の弁護士費用や法律相談の料金を保険金として支払う。

■刑事弁護士費用保険金

自動車を運転中に他人にケガを負わせて刑事事件になった場合の対応をするための弁護士費用を保険として支払う。

東京海上日動火災保険株式会社 eサイクル保険

東京海上日動火災保険株式会社の「eサイクル保険」は、自転車利用者向けの保険で、以下の特徴があります。

補償内容:

  • 個人賠償責任補償特約:自転車事故をはじめ、日常生活で他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまった場合に、法律上の賠償責任を負担することによって生じた損害を補償します。
  • ご自身のケガの補償:交通事故による死亡、後遺障害、入院、手術などに対する補償が含まれます。

プランと保険料:

  • Aプラン:死亡・後遺障害保険金300万円、入院保険金日額3,000円、個人賠償責任補償1億円。
  • Bプラン:死亡・後遺障害保険金200万円、入院保険金日額2,000円、個人賠償責任補償1億円。
  • Cプラン:死亡・後遺障害保険金100万円、個人賠償責任補償1億円。

保険料は、プランや契約形態(本人型、夫婦型、家族型)によって異なります。

参考サイト

URL:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/net/e-cycle/

参考サイト

都民安全

自転車利用中の対人賠償事故に備える保険等
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/tomin_anzen/kotsu/jitensha/seisaku-jyourei/jitensha-jourei/0000001924.html

警視庁

自転車利用中の対人賠償事故に備える保険等への加入義務化
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/bicycle_insurance.html

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