「個性を捨てろ!型にはまれ!」は、先日購入して電車の中や会社でのお昼休みに読んだ本です。
「ドラゴン桜」で有名な「三田紀房」著の成功哲学本です。
日本では昔ながらの手法が一番効率がいい
この本を読み終わった私の感想ですが、例えば「伝統」「礼儀」「挨拶」「努力」などとうキーワードを聞くと若い人ほど拒絶反応を示しますが、日本社会で楽(たの)しく楽(らく)に生きていくためには昔ながらの「伝統」「礼儀」「挨拶」「努力」などを大切にする方が、ないがしろにして排除されるよりも何千倍もいいということに気が付きました。
人間は(私だけかもしれませんが)どうしても歳をとると、自分が「偉くなった」と勘違いして横柄になると思います。
あおり運転の結果の東名高速道路の夫婦死亡事故ではないですが、世の中には道を譲らない、どかない、積極的に人の邪魔をする、なるべく周りの人間を不快にさせる行動をとる・・・などおかしな行動をとる人がいますが、「プライドが高すぎて自分を制御できない」状態なのだと思います。
しかしこの本を読んで今までの人生を振り返ったところ、正直言ってあまり自分の思う通りの人生は歩んでいないことを痛感しました。
また、すぐ忘れてしまうのですが、それでもなるべく
- 仕事に対して積極的にかかわる
- 会社内の人間に対してなるべく話し掛けるようにする
- ちょっとだけ挨拶の声を大きくする
- 礼儀を考えた言動をする
などを意識するようにしています。
個性的な人生は、結局見つからない
この本を読んで痛感したことはたくさんありますが、その中の1つが「個性的な人生は結局見つからない」ということです。
どうしても人間というものは「経済的な動物」なので、なるべく楽をしてお金を稼ぎたがります。
もちろんそれはそれで技術の進歩など様々なものを生み出してきた原動力となっているため否定するところではないのですが、時として「あぶく銭」を追い求めてしまいます。
「与沢翼」氏などはその典型でしょう。
1秒で1億稼ぐことができれば、まるで夢のようなのですが、その一方セミナーなどに勧誘されて、数時間話を聞いて数十万円など取られた人たちの犠牲の上に成り立っているわけです。
マイクロソフトのビル・ゲーツ氏は世界一のお金持ちですが、多数の人からお金をボッタくったわけではなく、世界中に Windows を流行らせて、Windows のパソコンを使っている人は確実に Windows OS の恩恵に与(あず)かっているわけです。
その結果としてビル・ゲーツ氏は世界一のお金持ちになりました。
企業に採用されるのは「普通」で「常識的」で「素直」で「協調性」のある人
仮に職場で人が不足していて、新しい人を採用しようとなった場合にどんな人が欲しいのか考えてみると分かります。
圧倒的に才能があり、自己主張が強く、カリスマ性があり、個性的な人はほしいと思うでしょうか?
同僚でそんな人が来たら私は嫌です。
今まで会社で自分のポジションを必死になって築き上げて、必死になって守り、ようやく自分のポジションを手に入れました。
しかし圧倒的に才能があり、自己主張が強く、カリスマ性があり、個性的な人がやってきたらガラリと環境が変わります。
しかもその新入社員が若くてイケメンだったら更に嫉妬心が強くなるでしょう。
「いつ自分がのけ者にされるのだろうか?」
上司なら「いつ寝首を掻かれて、自分のポジションを奪われるのだろうか?」と不安になるかもしれません。
また今までみんなで築き上げてきた業務フローを否定されたり、引っ掻き回されるかもしれません。
才能があるけど「一緒に仕事をしたくない人」がいます。
一緒に仕事をするとケンカになったり、全否定されて、且つ自分に抱えきれないくらいの仕事量が発生し、毎日終電に帰るような羽目になるかもしれません。
その一方、「この人なら一緒に仕事をしたい」と思われる人がいます。
- 素直で人の意見を聞いてくれたり
- 人の意見を否定しなかったり
- 協力してくれたり
- 話し掛けてくれたり
- 能力があってもたまにミスをしてくれたり
- 礼儀正しかったり
- 明るい人
と、一緒に仕事をしたくなります。
これはどういうことかというと、「自分にメリットがある」人と一緒に仕事をしたいということでしょう。
だったら自分も「みんなから一緒に仕事をしたいと思われるような人間」になることが必要です。
単純に自分が所属している組織で上の人を真似すればいい
一番確実なのは、自分が所属している組織で上に立っている人の真似をすればいいだけです。
なぜなら、すでにその組織で上に立っているということは、「その行動が正しかったから」と言えるからです。
もし間違った行動をしているなら、そもそもその組織で上に立てないどころか、追い出されているかもしれません。