排卵誘発方法は大きく3つに分けることができます。
- 調整刺激法(Short法、アンタゴニスト法、Long法)
- 内服刺激法
- 自然周期採卵法
ちなみに私たちは、今回は「調整刺激法」の「アンタゴニスト法」で排卵しました。
ちなみに Short法、アンタゴニスト法、Long法の3つの方法はいずれも卵胞を刺激して採卵を調整するので「調整刺激法」と呼ばれています。
Short法(ショート法)
月経開始2~3日目に来院して超音波で卵巣の状態を確認します。
点鼻薬(1日3回、両鼻に1プッシュずつ、8時間ごと)実施と、排卵誘発剤の注射を開始します。
注射の回数は、全日程で平均7~10回くらいになります。
2~3日毎に卵胞径とホルモン値をチェックします。
卵胞が大きくなったところで、点鼻薬を中止し(医師の指示があるまで止めない)、採卵日を決定します。
採卵の前々日の夜22:30に HCG(ヒト絨毛性(じゅうもうせい)ゴナドトロピン、Human chorionic gonadotropin)の注射をします。
個人差がありますが、他の方法と比べると採取できる卵子の数が増えることが期待できます。
卵巣機能があまり良くない方は2~4個くらいしか採取できないこともあります。
アンタゴニスト法
月経開始2~3日目に来院し、超音波で卵巣の状態を確認します。
排卵誘発剤の注射を始めます。
注射の回数は、全日程で平均7~10回くらいになります。(Short法と同じくらい)
2~3日毎に卵胞径とホルモン値をチェックします。
卵胞が少し大きくなったところで、排卵命令を抑制するアンタゴニストの注射を併用します。
アンタゴニストの注射の回数は平均4~5回くらいです。
卵胞が大きくなったら採卵日を決定します。
採卵の前々日の夜22:30にHCGか点鼻薬を使います。
個人差がありますが、他の方法と比べると採取できる卵子の数が増えることが期待できます。
卵巣機能があまり良くない方は2~4個くらいしか採取できないこともあります。
Short法との違いは「アンタゴニストの注射」をするかしないか
アンタゴニスト法は、ほとんど Short 法と同じですが、採卵するタイミングをコントロールできるので、今回はこちらを選択しました。
(嫁と一緒に病院に行くためにあらかじめいつ何をするかが分かっていれば、仕事の調整をしやすいからです)
医師と相談した時には、どっちでも効果は一緒だと説明していたので、あとはタイミングをコントロールしやすいかしにくいかの違いだけだと思います。
アンタゴニストの注射は自分で行います。
実際にアンタゴニストの注射を自分で行った嫁に聞きましたが、「自分で注射をする」と聞くと恐怖を感じるかもしれませんが、「ペン型の注射」なのでそこまで恐怖心は感じないようです。(それでも初日は恐怖で泣きそうになってしましたが・・・)
アンタゴニストの注射は下図のような「ペン型」の注射です。
「ゴナールエフ 皮下注 ペン 900」を使用しました。
注射針は短くて細いです。
そのため恐怖心を感じないように作られています。
2~3日前に精子をきれいにする薬を服用する
夫の方も採卵の2~3日前に精子をきれいにする薬を服用します。
採卵当日の朝に精子を取り、来院します。
Long法
採卵を実施する前の周期の高温相3~6日目に来院します。
高温相7日目から点鼻薬(1日2回、両鼻に1プッシュずつ、12時間ごと)を実施します。
点鼻薬は指示があるまで止めずに使用します。
月経の2~3日目に来院し、超音波で卵巣の状態を確認します。
排卵誘発剤の注射を開始します。(点鼻薬も続けます)
注射の回数は、全日程で平均7~10回くらいになります。
2~3日毎に卵胞径とホルモン値をチェックします。
卵胞が大きくなったところで、点鼻薬を中止し(医師の指示があるまで止めない)、採卵日を決定します。
採卵の前々日の夜22:30にHCGを注射します。
個人差がありますが、他の方法と比べると採取できる卵子の数が増えることが期待できます。
卵巣機能があまり良くない方は2~4個くらいしか採取できないこともあります。
Long法は、ブレーキを掛けながらアクセルを踏むような感じだと思います。
内服刺激法
月経開始2~3日目に来院し、超音波で卵巣の状態を確認します。
月経開始から3~5日目からクロミッドを1日1~2回、1回1錠、5日間内服します。
卵胞発育が不十分の場合は、排卵誘発剤の注射と排卵命令を抑制するアンタゴニストの注射を追加します。
卵胞径とホルモンの値を見ながら採卵日を決定します。
採卵の前々日の夜22:30にHCGか点鼻薬を使用します。
注射の投与量が少ないため、OHSS(卵巣過剰刺激)の発症の確率が少なくなります。
採取できると期待できる卵子数は平均1~3個です。
自然周期採卵
月経開始2~3日目に来院し、超音波で卵巣の状態を確認します。
卵胞径とホルモンの値を見ながら採卵日を決定します。
採卵の前々日の夜22:30にHCGか点鼻薬を使用することもあります。
卵巣を刺激しないため、この方法は毎月(毎回)できます。(身体に負担が掛かりません)
自然に発育した卵胞を採取するので、いつ採卵になるか分かりません。
採卵直前に自然排卵が起こる可能性があります。
採取できると期待できる卵子数は平均0~1個です。
最後に
こうして比較してみると「調整刺激法」の3種類の方法(Short法、アンタゴニスト法、Long法)はそんなに違いはないですね。
「内服刺激法」と「自然周期採卵」は採取できる卵子の数は少ないですが、「身体への負担が少なく」、「費用もそんなに掛からない」というメリットがあります。