現在妻は妊娠10週目です。
ちょっと前から「便秘」で悩み始め、現在は「痔」の症状が出ています。
なぜ妊娠8週~10週くらいに妊婦は便秘になるのか?
妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増え、その影響で筋肉が弛緩(しかん、ゆるむこと、たるむこと)して腸の動きが鈍くなります。
運動不足なども便秘の原因の一つとなります。
腸が動くことを「ぜん動運動」と言います。
黄体ホルモンが腸の「ぜん動運動」を鈍くします。
また、子宮が徐々に大きくなり、腸が圧迫されます。
その結果「便秘」になります。
なぜ妊娠初期に妊婦は「痔」になるのか?
妊娠8週~10週くらいになると子宮がどんどん大きくなりますが、その結果子宮が肛門付近の静脈を圧迫することと、便秘で硬くなった便を力を入れて排泄することや、血流が悪くなることから「痔」になりやすいです。
妊婦がなりやすい痔の種類
■痔核(じかく)
静脈がうっ血して膨らんだ状態です。妊婦に多いのは肛門の外側にできる外痔核(がいじかく)です。
■切れ痔
便が固くなって排出しにくくなり、排便の時に肛門が切れて出血してしまうのが切れ痔です。
嫁は内痔核だった
先日近くにクリニックに行き先生に診てもらいましたが、内痔核(ないじかく)(いわゆるいぼ痔)と言われました。
医師に現在妻が妊娠9か月目であることを伝えたところ、内服薬(経口投与する薬)ではなく、軟膏を処方してくれました。
処方されたのが下図の「ヘモレックス軟膏」です。
HAEMOLEX OINTMENT
調べたところ「ヘモレックス軟膏」には「ステロイド成分」が含まれているようです。
妊婦が「痔」になった場合、この「ヘモレックス軟膏」が処方されることが多いようです。
ステロイド配合のヘモレックス軟膏は妊婦や胎児に悪影響があるのか?
医師に確認したところ「妊婦や胎児に悪影響はない」ということでした。
軟膏の成分は血中に入らないため、局所的な効果になり影響はないということだそうです。
ヘモレックス軟膏 添付文書
http://www.j-dolph.co.jp/_data/tenpu/HX.pdf
ジェイドルフ製薬株式会社が発行しているヘモレックス軟膏の説明書によると以下のように「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」について「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量又は長期にわたる使用は避けること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]」とあります。
ようするに大量に長期にわたって使い続けない限りは安全ということでしょうか。
肛門を清潔にする薬用洗浄液
肛門を清潔にできる薬用洗浄液です。
妊婦さんの雑誌で紹介していたので使ってみました。
特殊オイル成分のなめらかな感触で、ふき取る時の肛門の痛みを和らげるそうです。
またふき取り後も皮膚を清潔に保ちます。
花王の肛門用の薬用スプレーです。
痔の治療はできるのか?
調べたところ、仮に妊娠中に痔が悪化したとしても手術までするケースはほとんどないようです。(あまりにもひどかったら別)
妊婦の場合は上で記載した「ヘモレックス軟膏」か非ステロイドの軟膏や、炎症を鎮める薬を用います。
ちなみにこれらは産科でも処方してもらえます。
痔がひどくなってからでは遅いので早めに医師に相談する方がいいです。
食事で予防と対策をするのが一番いい
薬を利用するのもいいですが、食事や運動で予防するのがベストです。
- 水分
- 食物繊維
- 適度な運動
食物繊維が豊富な食材
- ごぼう
- きのこ
- さつまいも
- 海藻類
- 不溶性食物繊維 ← ごぼう、きのこ、豆類
- 水溶性食物繊維 ← 海藻類、果物
他には
- 乳製品
- 乳酸菌がたくさん入ったもの(ヨーグルトなど)
など。