「史上最強の人生戦略マニュアル(フィリップ・マグロー著、勝間和代 訳)」を読んでのまとめです。
最近、仕事と育児に忙しくて全く本を読めていなかったのですが、9連休の正月休みで少し時間ができたのでもう1回読み直しました。(熟読はできませんでしたが)
時間を見つけては何度も読み返しているが、自分にとって一番いやな言葉、一番聞きたくない言葉を必ず見てしまう。
それが第一章のタイトル「問題がひとりでに解決することは、絶対にない」だ。
正直ってこのタイトルを見ただけで嫌になる。その理由は自分が自分の人生から逃げていることがあるということを深層心理で気が付いているからだと思う。
しかし自分の人生から逃げたことのない人は一体いるのだろうかとも思う。
この本を読むたびに何か鈍器で殴られたような感じになるが、それでもたまに読んでしまう。
史上最強の人生マニュアル あなたのまわりにある理不尽な悪意に打ち勝ち、成功を手繰りよせる方法
史上最強の人生戦略マニュアルを読んでのまとめ
自分が正しいかどうかはあまり関係がない。
人生は、自分一人で問題を解決できることはなく、必ず誰かとの関係についての問題を解決することになる。
つまり「自分が言っていることが正しいから世界中のみんなが自分に見方をしてくれるだろうと思っても確実に自分の思う通りにならない」ということだ。
結局、社会は「正しいか正しくないか」ということよりも、「誰が言ったのか」、「どちらが力を持っているか」、「どちらが魅力的か」ということで勝敗が決まることがあるということだ。
人生とはゲームだ。ゲームのルールを知っておいた方が身のためだ。
人生にはいろんな「ルール」というものが存在するということだ。
そして「史上最強の人生戦略マニュアル」には数多くの「ルール」を解説している。
人生の戦略を持つこと。
競争心を持つ。単純に日々を過ごすだけなら競争心がない。
自分は自分自身の人生に責任がある。
人生でトラブルがあった時に、放っておいてますます事態を悪くする。なぜ自分だけが・・・といつまでも考えてしまう。
誰かが自分の代わりに闘ってくれたり、守ってくれると信じている。
問題がひとりでに解決することは絶対ない。放っておくと余計悪くなる。自分が何とかしなければいけない。
問題に気が付いているのに、気が付かないふりをしてはいけない。
よくスピード違反をする人がいるが、たまたま今まで何も起こらなかっただけだ。次は命を落とすかもしれない。
自分の問題に対する深い洞察や理解は全く必要ない。必要なのは今すぐ事態を変えるべく行動することだ。
「意思」ではなく「結果」に焦点を合わせる。
正しいかどうかではなく、うまくいっているかどうかを考える。
人生は「自己責任である」ということを繰り返し語っている。
また、「甘え」を排除している。
例えば、最近 40代~50代の独身男性が中心となった「引きこもりによる事件」や「無職による事件」、「生活保護をこち割られての事件」が多いような気がするが(多い少ないはあまり関係ないかもしれないが)、要するに「僕がこんなにイライラしているのに何でみんな僕に対してよくしてくれないんだ!」という不満から残酷な事件を起こしていると思っている。
私も社会に対する不平不満を持ったことが一度もないかと聞かれたら、「ある」と答えざるを得ないが、この「史上最強の人生マニュアル」ではそんな「甘え(僕は何も悪くない!社会が悪い!)」に対してどう対処すればいいのかを繰り返し述べている。
やっぱり人生を生きていくのは「厳しい」という現実がある。
以下の項目を見て自分を振り返ってみる
- 今の仕事でもっとお金を稼げないことに不満を抱いている
- 自分には今以上のことを成し遂げる能力がある
- 型にはまってしまって、望むものが手に入らない
- 自分にうんざりしている
- 感情が欠けた不毛の生活あるいは結婚に黙って堪えている
- 死ぬほど退屈でやりがいのない仕事を無気力にだらだら続けている
- 目標達成に向けて努力を払っていない
- 情熱も計画も目標もなく、人生を「おざなりに生きている」
- 実際にはあなたの行動には信じられないほどの危険が伴うのに、空想の世界に生きて自分が失敗することはないと思っている
- 苦労することも自分が望むものもろくになく、望んでもいないものが多すぎる安全地帯に引きこもっている
- 変わる見込みのほとんどない孤独な人生を送っている
- 手に負えない金銭的負担に苦しんでいる
- 罪悪感や不満、憂畿をいつまでも引きずって生きている
こうした重荷を受け入れるだけでなく、戦略に基づいて対処をして変えなければいけない。
勉強になったこと
私がこの本を読んで勉強になったことです。
自分が正しければ「問題」は自然と解決するはずだと誤って思っている
まさに今までこんなことを考えていることがありました。
「自分が正しいから、自分が黙っていてもそのうちみんなが気が付いてくれて、自分を認めてくれるはずだ」と。
実際に人生においてこんなことはなかったように思えます。
自然と解決するような問題はなくて、いつも自分が主体となって動いて初めて人生の問題を解決することができたと思います。
例えば、以下の記事もそうです。
特別定額給付金の基準日に子供が乳児院に入っていると給付金が貰えない可能性があるため注意(特別定額給付金取得の交渉方法)
ある意味、非常にしつこく様々な組織に電話を掛けてようやく特別定額給付金を取得できる光が見えてきました。もし何も行動しなかったら、100%給付金は貰えなかったはずです。
どんな時でも自分以外の相手と対応しなければいけない
人生の中で独りでできることは何もなく、何かしたい場合は確実に誰かに働きかけることになります。
それが個人なのか上司なのか区役所なのか政府なのかは分かりませんが、やりたいことで自分一人でできることはないと言ってもいいでしょう。
(例えば、ピアノが趣味だけど、完全独学で且つ絶対に誰にも聴いてほしくないというくらいに徹底していれば独りでできるかもしれませんが、でもどこかで誰かに聴いてほしくなることがあるはずです。。)
自分の人生でうまく行ってないことはどんなことでもすべて認める
ダイエットでも、仕事でも、勉強でも、夫婦間の問題でも、親戚のことでも、人生の中でうまく行ってないことはすべて認める。
そして、うまく行ってなければ何かを変える必要があります。
現実は残酷で、自分自身に平手打ちをして、自分の人生を台無しにするような行動をとっていることを正直に認める必要があります。
人生は行動に報いる
これも全くその通りです。
「行動は、人々があなたという人間を知る唯一の判断材料であり、これをもとに、あなたに褒美を与えるか罰を与えるか、人々は決める。」
一番大事なのは、何もしなければ何も得られないということです。
「人々は、あなたの意思には関心がない。人々が興味を持っているのは、あなたの行動だ。」
人生は管理するもので癒すものではない
この言葉そのもので、人生は自分で管理する必要があります。
自分は不幸だと思った時
今の自分は不幸だと思った時はどうするか?
これは一生逃れられない問題だ。
例えば家族や親族間で争いごとが発生しているとか、近所の人間といざこざが起きているとか、配偶者とうまくいっていないとか。
本当は自分はこんな人生を送りたかったがいろいろな現実があり、望んでいない方向に行っているとか。
結局マグローはどんなに自分が不幸だと思っても、結局自分以外の相手と対応するしかないと言っている。これは非情な現実主義者だ。普通の人間は逃げたくなるだろうが、逃げれるものではなく相手と対応するしかないということだ。
「それができれば苦労はしない」と言うと身もふたもないが、しかし人生は結局それをしなければいけないということだ。
後はいつやるか、どんな風にやるか、どこで覚悟を決めるかだ。
世の中で殺人事件はたまに起きている。特に日本では殺人事件は少ない。しかしたまに起きている。
そして大体は身内の犯行だ。
マグローの本を読んで思うのが、結局逃げたツケのような気がする。
逃げずに相手に対応していれば、そもそも殺人事件までいかないような気がする。
ような気がするとばかり言っているが、実際にそこまで行ったことがないから、ような気がするとしか言いようがない。
自分が望んでいる人生は何だろうかと思った時に、引き寄せの法則が一番理想的な人生だと思った。
自分から動くのではなく向こうから幸せがやってくると。
しかしそんなことはあるのだろうか。
例えば容姿が比類ない人で、街を歩くとスカウトされたりテレビに出れば勝手に人気者になり大金が手に入り、人間関係も向こうの方から気を使ってくれるとか。
それはある意味、宝くじに当たるようなものだから100万人に1人くらいの幸運か。
史上最強の人生マニュアル あなたのまわりにある理不尽な悪意に打ち勝ち、成功を手繰りよせる方法