【妊娠】妊娠糖尿病とは?

先日、「妊婦健康診査(2回目)血液検査」をしました。

 

【妊娠】妊婦健康診査(2回目)血液検査の結果

 

その結果、血液検査より「食事時間 4時間後」「Glu(グルコース、血糖値)」の値が「138 mg/dl」ありました。

「臨床参考範囲」が「70~110」なので高いです。

 

 

妊娠糖尿病とは?

英語ではGestational Diabetesと言います。

Gestational ← 「妊娠性の」という意味です。

 

「妊娠糖尿病」は、「妊娠中に出る糖尿病」のことを言います。

「糖尿病」は、血液中の糖(血糖値)を下げるインスリンというホルモンが不足して、インスリンの働きが悪くなるために、慢性的に血液中のブドウ糖の代謝調節がうまくいかず、血液が高血糖になり尿中に排出される病気です。

妊娠糖尿病は、糖尿病ではない女性が妊娠を切っ掛けに糖尿病の状態になってしまうことを言います。

 

妊娠すると妊娠を維持するために、エネルギーの素となるブドウ糖を蓄積しやすくなります。

その一方で、糖分を体に取り込ませる、インスリンの働きを鈍くするホルモンが盛んに分泌されます。

また、妊娠中は血液の量が増えるので、血液をろ過する腎臓に負担が掛かります。そのため、尿に糖の分子が含まれることがあります。

以上の経緯で、糖尿病と同じような症状が出てくることがあります。

 

小児期に発症するもの、生活習慣病として発症するものがありますが、「妊娠糖尿病」とは妊娠中に初めて発見または発症した「糖尿病にいたっていない糖代謝の異常」を言います。

 

  • 妊娠によって耐糖能が低下したため発症した
  • 自分でも気づかずにいた糖代謝の異常が妊娠中に発見された

などいろいろな場合があり、症状の程度も様々ですが明らかな糖尿病は含まれません。

 

定期健診で疑われた場合は、更に詳しい検査をして妊娠糖尿病かどうか診断します。

 

妊娠糖尿病は珍しい病気ではない

妊婦の約8人に1人は発症すると言われています。

妊婦の約 12.5% です。

 

HbA1c の値で判断する

HbA1c は「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」と読みます。

HbA1c は患者が糖尿病かどうかを判断するための数値です。

 

なぜ妊娠糖尿病になるのか?

「ホルモンの変化」「カロリーの取り過ぎ」が原因です。

一番の原因は「妊娠によるホルモンの変化」です。

それに加えて原因となるのが「糖代謝異常」です。

一度にたくさん食べたり、糖分の取りすぎや偏った食生活も原因になります。

規則正しい食生活が大切です。

 

甘いものを食べると「妊娠糖尿病」になるのか?

甘いものを食べると糖尿病になるわけではありません。

しかし体重が増加しないようにする必要があります。

 

糖代謝異常とは?

糖の代謝に異常がある状態で、糖尿病の原因になります。

糖代謝異常と診断された場合は、すでに糖尿病になっているか糖尿病まで行かなくても血糖値がやや高い状態になっています。

母子ともに影響があるので血糖値を下げる治療が必要です。

 

遺伝的体質も原因となることがある

家族に糖尿病の患者がいる場合や、年齢が高齢の場合にも発症する可能性があります。

 

出産後に妊娠糖尿病が治ることがある

もともと糖尿病ではなく、妊娠中に妊娠糖尿病を発症した場合は、出産後に妊娠糖尿病は治ります。

ただし中には糖尿病に移行する女性もいるので、出産後も節目節目に検診を受けて気を付ける必要があります。

 

尿に泡がたくさんあると糖尿病なの?

尿が泡立つのは糖尿病とは関係ないようです。

 

 

どうやって妊娠糖尿病の治療をするのか?

食事療法で血糖値をコントロールします。

食事療法による血糖値のコントロールが基本です。

食事では1日の摂取エネルギー制限もします。

食事療法で改善しない場合は、それ以上にカロリーを低くしすぎると胎児に悪影響を及ぼすのでインスリン注射で血糖値をコントロールします。

適切に治療をすれば胎児に影響なく分娩まで成長します。

 

 

胎児の影響は?

妊娠糖尿病になると胎児の先天異常のリスクが高まります。

また、母体が妊娠糖尿病になると胎児も高血糖になり身体がよく発達するため「巨大児になりやすい」リスクもあります。

または

  • 胎盤機能不全
  • 妊娠高血圧症候群
  • 新生児低血糖症
  • 重い新生児黄疸(おうだん)

など様々なトラブルの原因になります。

 

※黄疸(おうだん)とは

肌や目が黄色くなる現象です。通常は1~2週間で完治しますが治らない場合は治療が必要になります。

 

更に胎児が巨大児になった場合、出産の際に頭が出ても肩が引っかかり出産できない「肩甲難産」になりやすいと言われています。

そのため難産になりやすく出産が長引くリスクもあります。

また、出産後に新生児に「低血糖」「呼吸障害」が発症することもあります。

ただし、妊娠初期から正常血糖を保っていれば通常の妊娠と同じように分娩できます。

 

入院して治療することもある

ブドウ糖の検査をして正式に「妊娠糖尿病」と診断された後、入院して「食事制限」「血糖管理」をすることもあります。

 

妊娠糖尿病になりやすいタイプは?

糖尿病の家系など遺伝的要素が大きいです。

また肥満の方や急激に体重が増加してしまった方も危険です。

  • 糖尿病の家系
  • もとから肥満体
  • 妊娠してから急激に体重が増加した
  • 高齢妊娠
  • 経産婦(二人目以降の妊娠)
  • 過去に巨大児を出産したことがある
  • 糖代謝異常と診断されたことがある

 

糖尿病そのものは遺伝的要素が大きい

甘いものをたくさん食べたり、ご飯をたくさん食べると糖尿病になるかと言えばそうではありません。

私も子供の頃は信じられないくらいの量のお菓子(チョコレートとか)食べていましたが(チョコレートを1日に1kgくらい食べた記憶があります)、まったく健康体です。

私の家族には糖尿病は一人もいません。

だから私も糖尿病にならなかったのかなと思います。

糖尿病は完治することはできませんが進行を止めることはできます。

(ただし相当強い意志が必要です)

 

妊娠糖尿病は予防できる

一番いいのは質素な和食です。

旬の野菜を中心に、肉や魚を食べて、最後にご飯を少し。

これが一番です。

私もいろいろ調べましたが、結論から言えば「質素な和食」に勝るものはありませんでした。

高級なサプリメント、納豆だけを食べる、ナッツを中心に食べる、お菓子は一切禁止など、いろいろなアイデアがありますが、「質素な和食」が一番です。

焼き魚、ご飯、味噌汁、こんな日常的なもので十分です。

 

 

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