嫁と一緒に病院に行き採卵してきました。
ここまで来るのに大変だったと思います。
- 毎日自己注射を打つ
- 8時間置きに点鼻薬を投入
- 2日おきに病院に行って採血をしてホルモンのチェック
- 2日おきに病院に行って卵胞のチェック
- 採卵前に「オビドレル 皮下注シリンジ」の筋肉注射を打つ
- 当日全身麻酔で採卵
キッチリと時間通りにこれら全部をやった嫁はクタクタでした。
それはそうだろうと思います。
私も全面バックアップをして支えてきました。
当日は会社を休んで嫁に付き添い
採卵の当日は私も会社を休みました。
朝一番に予約をしていたので、朝シャワーを浴びて精子を取ってカップに入れて病院に持参。
嫁は前日夜から食べ物・水分一切取らずに手術室へ。
9時ごろ手術が始まり、全身麻酔が切れて部屋から出てきたのが12時ごろ。
採卵後、医師より手術後の説明がありました。
今回はICSI(顕微授精)にするためいくつの卵子を採卵したのか説明がありました。
全部で13個卵子が採取できたそうです。
今回は全胚凍結ということと、初めてということもあって、どのように判断をすればいいのか分からなかったのですが、なるべく安全策でいいと思い、13個全部に対してICSI(顕微授精)をお願いしました。
まあ、失敗しても次頑張ればいいかという思いがあったのですが、夫婦にとって結構大変だったので安全策を取りました。
病院の説明では採卵してから3日後(つまり、月曜日に採卵したら、水曜日になる)に病院に電話をして順調かどうか確認するそうです。
採卵後の生活について
■入浴・シャワーについて
当日は入浴はできません。シャワーだけです。
翌日より入浴が可能になります。
■抗生剤服用について
採卵後の昼食後より抗生剤を内服します。
新鮮胚移植予定の方の場合は抗生剤だけでなくホルモン剤の内服も開始します。
※抗生剤は下痢・薬疹などの副作用がない限りは全部内服します。
■採卵結果について
3日後に病院に電話をして状態を確認します。
■全胚凍結をする場合
全胚凍結をする場合は、月経が来たら月経2~3日目までに来院します。
そこで今後のスケジュールを確認します。
ICSI(顕微授精)とは?
顕微授精とは採卵した卵子に対してガラス針で精子を1匹注入して受精させる方法です。
通常なら精子が元気で運動率が高いので、精子を振りかけることで自然な受精ができますが、顕微授精では直接精子を注入する方法となります。
今回は初めての体外受精ということで、費用を掛けても確実性を取りたいと思い、ICIS(顕微授精)を選択しました。
ICIS(顕微授精)の費用は?
費用は各病院やクリニックにより変わりますが、私たちが通っている病院では顕微授精をする卵子の数によって値段が変わります。
大体卵子10個前後で10万円くらいです。
少なければ10万円より若干安くなり、多くなれば若干高くなります。
大体10万円~20万円程度でしょうか。
採卵後は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に注意とアドバイス
採卵手術完了後に看護婦さんに、この後の生活についてアドバイスをもらいました。
卵巣過剰刺激症候群(らんそうかじょうしげきしょうこうぐん、OHSS、Ovarian HyperStimulation Syndrome)に注意するよう言われました。
採卵をする様々な過程(毎日の注射や点鼻薬から手術まで)によって卵巣が刺激されているのでとにかく安静にすることが重要だそうです。
特に体の保温・安静が必要です。
体的には水分が必要ということでした。
そのためには1日1リットル前後を目標に水分を多めにとるようにします。
また「カリウム」を取りすぎないように野菜や果物を控えるように言われました。
(特にバナナはカリウムが豊富なので控えるように言われました)
嫁はそもそもコーヒーが飲めないので、コーヒーは控える必要はありません。
カリウムを控える理由
カリウムには
- ナトリウムの排出を促す
- 血圧の上昇を抑える
- 細胞の水分のバランスを取る
- 老廃物の排出を助ける
などの働きがあります。
しかし採卵後は「カリウム」を摂りすぎないように言われるということは「体内に水分を保持しておきたい」ということでしょうか。
医師ではないので医学的な根拠は分かりませんが、医師に従うのが一番いいです。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは?
病院の看護婦さんの説明によると、卵巣過剰刺激症候群とは、排卵誘発剤を使用したことにより卵巣が膨れ上がる現象だそうです。
卵巣とは、一言で言うと「卵子」を作り出す器官です。
採卵手術後の当日と翌日は特に卵巣が腫れ上がる可能性があるという説明を受けました。
一応嫁の体調を観察していますが、お腹が膨れるような感じだと言っています。
だから体内では卵巣が膨れているのだと思います。
看護婦さんの話ではその後は徐々に収まり、通常通りに戻るということなので、今のところは問題なさそうです。
初期胚の胚評価というものがある
グレード1~5まであります。
卵割球の状態に応じてグレードが決められています。
- グレード1 卵割球(細胞)の形態が均等でフラグメンテーションがない胚。妊娠の可能性は充分期待できる
- グレード2 卵割球は均等であるがわずかにフラグメンテーションが認められる胚。妊娠の可能性はある
- グレード3 卵割球の形態が不均等な胚。中程度の評価で妊娠の可能性はある
- グレード4 卵割球が均等または不均等でかなりのフラグメンテーションを認める胚。妊娠の可能性は低い
- グレード5 卵割球が認められないほどフラグメンテーションが占めている胚。妊娠可能な分割状態ではない
胚盤胞の胚評価もある
内細胞塊(ICM)胎児となる細胞
- A 細胞数が多く、密である
- B 細胞数が少なく、粗である
- C 細胞数が非常に少ない
栄養外胚葉(TE)胎盤となる細胞
- A 細胞数が多く、密である
- B 細胞数が少なく、粗である
- C 細胞数が非常に少ない
※胚の評価は形態によるものであり目安になるが、グレードが低くても妊娠しないわけではない